助産師という仕事は命を扱うために決して軽い気持ちでできるものではありません。
いくつもの看護職がありますが、その中で唯一正常分娩で赤ちゃんを取り上げられる仕事だからです。
転職できれば何でもいい、というのではなくどういう資格が必要なのか、どのような人に向いているのかなどしっかり捉えておきましょう。
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助産師転職に必要な資格の解説
誰もが赤ちゃんを取り上げられるようだと、場合によっては粗末に扱われたり命を軽々しく扱われてしまうこともあるでしょう。
そのため、少なくとも日本ではこの仕事は決められた資格を保有している人しかできないようになっています。
まずは助産師免許です。
これは助産師国家試験だけでなく看護師国家試験にも同時に合格しなければならないため、すぐに取得できるものではありません。
こうした資格を取得するためには独自に勉強して期日までに申し込むのではなく、看護学科や助産師科目のある4年制大学で勉強するルートや看護学科のある4年制大学から助産師の養成学校に進むルート、さらには5年一貫の看護高等学校から助産師の養成学校に進むルートなどがあります。
このように時間をかけて勉強しなければなりませんが、実際の難易度はそこまで高くなくいずれも90%以上の合格率を誇っています。
とは言え、2つの国家試験を受験するわけですからしっかり勉強しておかないと当然のことながら苦戦は必至でしょう。
助産師転職した際の勤務先は
さて、助産師に転職した場合どういったところで勤務することになるのでしょうか。
一般的なのは病院や診療所です。
病院といっても20人以上の患者の受け入れが可能な施設を指し、比較的規模の大きな大学病院や総合病院です。
助産師が病院勤務となったら産科や産婦人科に配属され、自分一人や他の助産師だけの関係で仕事をするわけではなく、医師とコミュニケーションを図りながら仕事を進めることになります。
正常分娩はもちろんのこと、異常分娩など多くの業務を担当することになるため大変ながらやりがいを感じられるでしょう。
診療所は病院ほど大規模ではないですが、ここでも妊婦健診や分娩の介助を担当しいます。
妊婦とコミュニケーションを図ることが大切な勤務先でもありますので、人と接するのが好きな人は診療所がおすすめです。
後は助産所や学校、保健センターなどがありますが学校では実際に赤ちゃんを取り上げるのではなく助産に関する講義や実習を指導することになります。
助産師転職に向いている人の特徴
どういう人が助産師に向いているのかというと、意外かもしれませんが体力に自信のある人です。
実際の現場をイメージするのが難しい場合は想像しにくいでしょうが、とても体力を使う仕事です。
一人の妊婦を相手にするだけでも大変なのに、場合によっては同時に複数のお産に対応することもあります。
予定日は一応決まってはいるものの、その通りにいくとは限りませんので休日に突然呼び出されたり休み時間をまったく取れずに立て続けに仕事をしなければならないことも少なくありません。
また、こうしたフィジカル面の強さだけでなく思いやりといったメンタル面の強さも求められます。
出産して女性は誰もがハッピー、とは限らず中には情緒不安定になるケースもあります。
そうした女性からの訴えや話に共感を持って接することが求められるため、どのような話にも思いやりを持って耳を傾けることが大切です。
助産師転職をすると年収はどれくらいか、男性は助産師になれるのか
上記のように体力を消耗し命を扱う仕事のため、年収はかなり高いと思うかもしれませんが実際には日本の平均年収と比較をしても大体420万円と低い方です。
事実、労力と年収が釣り合っていないとして助産師を辞めてしまう人も少なくありません。
とは言え、勤務先によって年収に幅があることも確かで大きな病院ならば助産師手当が付与されたり夜勤があればその手当も付与されますので総合して420万円を軽く超えるケースも多いです。
実際に勤務する際には労働条件をしっかりと確認して、待遇を頭に入れておくことが大切です。
小さな勤務先では労働条件が決められているにもかかわらず、一切守られず拘束時間が長すぎるといった事例もありますので要注意です。
さて、助産師と言えば女性の仕事だと思い込んでしまいますが、実は男性は助産師になることはできません。
これは法律で定められているため、どれだけ知識や能力などがあっても不可能なのです。
どうしても自分は助産師になりたい、という男性がいたら法律を変える努力が求められます。
ちなみに、外国では男性でも助産師になれます。
助産師の転職について よくある質問
- 助産師転職で人気の職場は?
- 助産師転職で人気の職場には、病院(産科・助産師外来)、助産院、クリニック、訪問助産師サービス、市町村の保健所、大学や研究機関、助産師教育機関などがあります。職場選びでは、働く環境や条件、福利厚生、勤務形態、専門性を追求できる場などを考慮しましょう。
- 助産師転職の求人を見つける方法は?
- 助産師転職の求人を見つける方法として、助産師専門の転職サイトやエージェント、一般の転職サイト、施設の公式ウェブサイト、地域の求人情報誌、同僚や知人からの紹介などがあります。複数の方法を組み合わせて、自分に適した求人を見つけましょう。
- 助産師転職でアピールすべきポイントは?
- 助産師転職でアピールすべきポイントには、過去の助産業務経験、母親や家族とのコミュニケーション能力、チームワーク、柔軟性、助産師としての専門知識や技術、研修や資格取得の積極性、専門性を高める意欲などがあります。
- 助産師転職で有利な資格は?
- 助産師転職で有利な資格には、母乳育児指導士、産後ケア・産後ダイエット指導士、産業カウンセラー、リンパマッサージセラピスト、プレママヨガインストラクターなどがあります。これらの資格を取得することで、専門性を高め、転職市場での競争力を上げることができます。
助産師転職はまず資格取得が大事
今まで事務職をしていてこれといった資格を取得していない女性が助産師転職を考えた時に、まずは助産師と看護師の資格を取得することを考えましょう。
どれだけアピールしても資格がないと転職はできません。
少々時間のかかるものではありますが、新しい命が誕生する瞬間に立ち会えるという感動を感じながら仕事をすることができます。
ここでも紹介したように、体力的に厳しくそれを理由に退職する女性も少なくありませんがもし辞めたいと思った場合には、自分はなぜ助産師になりたかったのかを原点に戻って考えることが大切です。
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以上、【助産師転職】年収はどれくらい?勤務先はどういうところになる?…でした。